一作目は「マリウポリの20日間」(原題「20 days in Mariupol」)です。ウクライナ侵攻初期にマリウポリへ取材に入ったジャーナリストの記録をまとめたもので、ニュースで流れたことのある映像も映ります。二週間も経たぬうちにマリウポリの産科病棟が攻撃され、血を流しながら逃げる妊婦や、失われた子供の命が記録されていました。印象的だったのは、「(映像は)痛ましく、見るに堪えない。だがそうあるべきだ。」というメッセージを載せて編集局に映像を送るシーンです。記録映像は戦争を止める切り札になるとも考えられていますが、結局ロシアが先ほどの産科病棟攻撃の映像について「ウクライナの演出だ」と主張したりと、情報戦がそう単純ではないことを思い知らされます。
Comentarios