なくしもの(最終回)
- 堀部薫
- 4月26日
- 読了時間: 4分
こんにちは、3年の堀部です。本日は中田師範がいらっしゃり、新入生がいなかったため2年生以上で集中して稽古を行いました。私を含め怪我で寝技をできない部員が複数いたためその間打込を行うなど、工夫して練習できました。
さて先日、なんと私は家の鍵を紛失してしまいました。引っ越してから2か月も経たぬうちにです。しかもスペアと分けずにリングに通すという愚行の結果、家に帰れなくなりました。この大事件を伝えるため、体験レポ風にまとめます。
まず運の悪いことに、気づいたのが金曜日の夜。十中八九学内で無くしたにもかかわらず、学生生活課が開くのは月曜です。なぜ学内で無くしたと考えたかというと、2限の時点でポケットをまさぐったときに無かったからです。しかしながらその日は手提げかばんを持っていたため、朝そっちに入れてしまったのだろうと深くは考えませんでした。ポケットに入れるという迂闊さへの突込みはひとまず置いておきましょう。とりあえず金曜日の夜は絶望して部室に泊まりました。
翌日土曜日、ジムでシャワーを浴び、部室に落ちていたポロシャツと下の道着を着て過ごしました。契約ジム様様です。そして交番と守衛に行きましたが、そのような物品は見つかっていないとのこと。自宅周辺にも落ちていません。これで金曜日中に学内に落とし、学生生活課に届けられたことがほぼ確実となったでしょう。ところでその日は諸事情で森本先輩も部室に泊まることになったのですが、たまたま部室に来てくれた斉藤と私が深夜でも元気なのを見て道場で寝るといってくださったのです。本当に申し訳なかったですが、結局斉藤と部室で朝を迎えました。
ともあれ部室生活3日目、なんだかんだで部室生活に適応してきました。歯ブラシと剃刀は購入しましたし、家電がそろっているので生活には困りません。この日は鍵探しなどあきらめて普通の休日を過ごしました。筋トレ、ゼミ課題、ポケモン、漫画の新刊を購入するなど、家に帰れないことなど全く感じさせない安心感です。私は最近人生初ポケモンとしてシャイニングパールを進めており、この日は四天王とチャンピオンを撃破して殿堂入りを果たしました。しかも夜は大石が泊まりに来てくれました。この楽しく便利な住環境を新入生にも発信していきたいです。
そして運命の月曜日、9時からの稽古(もちろん寝坊の心配はありません)ののち授業2コマを終え学生生活課に直行しました。お世話になるのはこれで4回目です。さて鍵の特徴を伝えると…
「届いてませんね」
堀部は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の大学当局を除かなければならぬと決意した。堀部には鍵の場所がわからぬ。堀部は、村の牧人である。…
ということで、その日の夜に鍵業者を呼びました。ついでに新しいカギに変えてもらうと、なんと費用は6万円+税。村の牧人にはあまりにも手痛い出費なので、しばらく後輩におごらないケチな先輩になろうと思います。とはいえ久しぶりの我が家は何とも快適で、なんと部室と違って外に出ずともトイレに行けます。面倒事は忘れ泥のように眠りました。
ところで結局カギはどこに行ったのでしょうか。有力な説として、ポケットから落ちて排水溝にでも入ってしまった可能性があります。当日通った道はくまなく探したのでそれしかもう思いつきません。まあカギを変えた時点でもはや私には関係ありませんが。そういえば私が2月まで住んでいた家は暗証番号式だったので鍵の管理への意識が甘かっのだろうなあ、と意味のない自己分析をしました。なので善は急げ、とりあえずスペアを別で保管しましたが、GPSタグは高いので購入を躊躇しています。皆様も鍵には細心の注意を払うことを僭越ながら勧めさせていただきます。
最後に、過去のブログでものなくしについて書いたものがあったのでリンクを貼っておきます。須藤には頑張って生きてほしいです。そして1年半前の堀部君、残念ながらあなたは成長しません。




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