これまでの柔道人生の集大成とこれから西岡海凪9月8日読了時間: 7分お世話になっております。4年の西岡です。先日、私が4年間目標にしてきた「東京学生柔道体重別選手権大会」が行われました。結果は2回戦敗退となりました。この夏は、人生で一番柔道に力を注いできました。毎日のように「午前は出稽古、午後は筋トレ、夕方はラントレ」という三部練習をこなす日々でした。出稽古先として、立教、武蔵、慶應、早稲田、帝京、帝科、警視庁、桐蔭横浜、日体の各大学に温かく受け入れていただきました。受け入れてくださった各大学の皆様、本当にありがとうございました。特に帝京大学と日本体育大学には一人で何度も伺ったこともあり、大会当日に「お互い頑張ろうな」と声をかけ合える、いわゆる「よっ友」ができるほど交流を深めることができました。この期間、私は毎日自分の成長を実感していました。「強豪大学の選手ともやり合える、むしろ勝てる」という強い自信が芽生えていきました。全日本選抜柔道体重別選手権大会への出場経験がある現役選手から、練習後に「君、強いね」と声をかけていただき、都学への応援をいただいたことも大きな糧となりました。練習だけでなく、食事にも徹底的にこだわりました。2ヶ月間、外食は一切せず、毎食お米や肉の重さを量ってカロリーとPFCバランスを計算し、厳密な減量を行いました。自分にできることは全てやり尽くしたと感じており、調整は全て順調でした。しかし大会1週間前、日本体育大学で練習していた際、左手に違和感を覚えたため見てみると、中指が明後日の方向に曲がっていました。脱臼でした。それでも私は全く諦めませんでした。「試合中の不運をここで使い切った。怪我をしたものは仕方ない、今できることに集中しよう」とすぐに気持ちを切り替え、残りの1週間は回復に専念しました(整形外科の先生には、「後遺症で指が動かなくなっても構わないので大会に出たいです」とお伝えしました)。大会前日には計量を無事にパスし、リカバリーも好きなものを食べるのではなく、コンディションを第一に考え、「何時に何を何グラム食べるか」を事前に計画して臨みました。迎えた当日、コンディションは絶好調でした。打ち込みも投げ込みも、過去最高のキレだったと思います。中指の脱臼に関しては、中田師範の知人である接骨院の方に数日前から診ていただき、大会当日も会場までお越しいただいてテーピングを施していただきました。改めて心より感謝申し上げます。1回戦は冷静に試合を進めました。相手に指導が溜まっていたため反則勝ちも視野に入れつつ、チャンスと見た場面で大外刈りから「技あり」を奪い、そのまま抑え込んで「合わせ技一本」。一切呼吸を乱すことなく勝利することができました。そして迎えた運命の2回戦。事前の予想通り、全日本学生WCT2026で3位の実績を持つ強豪選手が勝ち上がってきました。それでも「自分にも勝機は十分にある」と信じていましたし、周囲の多くの方々からもそう言葉をかけていただきました。始まった2回戦、序盤は互角の組手展開となり、両者に指導が与えられました。「前半に勝負を仕掛ける」と以前から決めていたため、「よし、ここで行くぞ」と組んだその瞬間でした。「バキッ」中指を再脱臼しました。すぐに整復して再び挑んだものの、袖を切られるたびに脱臼を繰り返し、試合中に4〜5回も外れて左手は激痛で全く機能しなくなってしまいました。そのまま相手のペースで試合が進み、指導の累積による反則負け。最後まで「全学に出るために今死ぬ気で頑張れよ!」と自分を叱咤し、最後はほとんど右手一本で闘い抜きましたが、一歩及びませんでした。本当に悔しかったです。試合が終わった後は、人目もはばからず泣き崩れてしまいました。自分の人生において、もう二度と全学に出るチャンスはないのだと、全学に出られない人生が確定してしまったのだと思うと、絶望感でいっぱいになりました。中指の怪我さえなければ、と自分の運命を恨みもしました。泣き止んで少し落ち着いた頃、中田師範から「いい試合だった。できれば怪我のない状態で試合を迎えさせたかったけれど、これも勝負の厳しさであり、残酷さなんだよ」とお言葉をいただきました。「そうか、これが勝負の世界なのか」こうして、私のこれまでの柔道人生の全てをかけた挑戦は幕を閉じました。柔道を通じて出会った全ての方々に、結果という形で恩返しをしたい、その一心でこれまで走り続けてきました。結果としてそれは叶いませんでしたが、自分の柔道人生において一つの大きな区切りとなりましたので、この場をお借りして感謝の気持ちを伝えさせていただきます。根川今年に入ってから、自分の多くのわがままを聞いてくれてありがとう。根川が主将としてチームをまとめてくれたおかげで、俺は自分の強化に専念することができたし、怪我人も多く、チーム事情としては俺も普段の練習に参加した方が良かった場面も多かったと思うけれど、嫌な顔一つせずに出稽古へ送り出してくれ、応援してくれて本当にありがとう。入江さん入江さんにはこの4年間、何度も練習に付き合っていただき、たくさんのアドバイスと希望をいただきました。大学時代に一気に実力を伸ばして全学出場を果たしたお手本として心から尊敬していましたし、柔道に向き合う姿勢や努力の重ね方など、多くを学ばせていただきました。4年間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。中田師範師範には4年間を通して、「柔道のトップアスリートとはどういうものか」を背中で教えていただきました。毎週の乱取りでは技術で圧倒され、師範が50歳になられた今でも勝てない自分の不甲斐なさを感じると同時に、その圧倒的な強さに魅了され、深く尊敬しております。特にこの夏は多くの大学へ出稽古に伺いましたが、そのほとんどは中田師範のおかげで実現したものであり、師範のお顔の広さと影響力の大きさに改めて感銘を受けました。大会当日も最後まで私と一緒に戦ってくださり、敗戦後に涙する私を優しく慰めていただき、本当にありがとうございました。入学当初の実力では到底叶うはずもなかった「全学出場」という夢を、手に届くところまで引き上げてくださったのは、紛れもなく中田師範のご指導ご鞭撻のおかげです。全学出場を叶えられなかった自分は、そこが通過点であった師範の凄みを改めて痛感し、尊敬することになりました。4年間、本当にありがとうございました。渥美先生渥美先生が私の中高時代の顧問でなければ、私は柔道を続けていなかったと思います。特に中学時代は多くのご迷惑をおかけしたにもかかわらず、柔道の才能もなかった私を見捨てずにご指導いただき、本当にありがとうございました。高校最後の大会では不甲斐ない結果に終わり、今振り返ればもっとできることがあったと悔やまれますが、その後、大学で柔道を続ける上での目標となる「全学」の存在を教えてくださり、挑戦を勧めていただいたことに心から感謝しています。その目標を果たして先生に恩返しをしたかったのですが、叶えることができませんでした。文章を書いている今も本当に悔しいですが、それでも渥美先生のおかげでここまで一人の柔道家として成長することができました。一番尊敬している渥美先生に成長した姿を見せることが最大の目標であり、先生から「強くなったな」と言っていただけることが何より嬉しく、応援のお言葉をいただくたびに胸が熱くなりました。試合後も「よく頑張った」とご連絡をいただき、本当に救われました。これまで長きにわたるご指導、本当にありがとうございました。他にも、ここには書ききれないほど多くの方々の支えがあって、私はここまで成長することができました。関わってくださった全ての皆様に、心より感謝申し上げます。大会前は、この大会と全学をもって引退することを考えていました。しかし、こうして文章をしたためている今、悔しい結果で終わったからこそ、渥美先生や中田師範をはじめとするお世話になった方々に結果で恩返しをしたい、そして自分自身、柔道で納得のいく実績を残したいという思いが強く湧き上がっています。そのため、これからは全日本実業団個人選手権大会を勝ち抜き、講道館杯に出場することを新たな目標に掲げ、本気で、死ぬ気で努力していきたいと思います!思いを新たにした今、まずは目の前にある「三商大戦」にて、一橋柔道部史上初となる単独4連覇を何としてでも達成します。今後とも、ご指導のほどよろしくお願いいたします!4年 西岡
Note開始のお知らせ各位 お世話になっております。一橋大学柔道部です。 この度、本Webサイトの仕様変更に伴い、ブログを記事プラットフォーム「Note」にも投稿することといたしました。リンクは以下の通りです。 https://note.com/hitjudo 現時点では本サイトにも引き続き投稿を続け、また予定表や指導者・部員紹介などは本サイトをご覧いただくようにお願いします。引き続き一橋大学柔道部の連絡や部員の日誌を
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