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初心者が黒帯をとるまで

一橋大学柔道部では柔道を一切したことのない初心者も1年で黒帯(初段)を取れることを売りにしています。しかし、具体的にどんなスケジュールでそこに辿り着くのかは詳しく説明してきませんでした。本コラムでは運動・柔道共に未経験だった私の体験から、黒帯を取るまでの流れを説明しようと思います。同時に柔道部での1年間がどんな感じかも知ってもらえたら嬉しいです。


3月~4月

生協説明会の帰りに先輩から声をかけられたのがきっかけで柔道部に入部しました。この頃はまだ入部していない新入生と一緒に柔道のルールや、基本的な技を教えてもらいました。


5月~6月

柔道部員としての生活が本格的にスタートし、まずは受け身から教えてもらいました。柔道の投げ技は受け身を取れば安全なので、完全に習得するまでは技をかけられるような練習はできません。自分は運動神経が良くなかったので、結構時間がかかりました。また、寝技の基本を教わったのもこの時期でした。寝技は言葉の通り寝姿勢で行うため、誰でも安全に稽古ができます。


7月~11月

夏休み以降は、柔道部が一番の目標としている旧三商大戦(11月23日)に向けて稽古をします。この頃には受け身も安全に行えるようになっていたので、立技・寝技共に実戦を意識した稽古ができます。また、8月には七大学(いわゆる旧帝大)戦の優勝校との合同稽古を、10月には東京大との練習試合を行い、未経験者はこの際はじめての試合に出ます。自分は相手校の同じく未経験者の1年生と試合をして、どちらも引き分けでした。ちなみに、夏頃になるとウエイトトレーニングの成果が現れてくるので、多くの部員が久しぶりにあった友達に見違えたとびっくりされるようです。


12月~2月

旧三商大戦が終わると、柔道部はオフ期間に入ります。この期間ではもっと勉強、バイト、トレーニングを頑張ったり、各々が時間を有効活用しています。そして、2月になるとついに昇段審査を受けます。未経験者はこの少し前の時期から稽古後に経験者や先輩に教えてもらいながら形の稽古を行います。そして、審査の試合で技を見せることができれば段位を取得できます。これまでの1年の集大成とも言えるので、試合に勝つのとはまた別の嬉しさがあります。


補足

こうして黒帯を巻いて次の新歓を迎えることができるのですが、高校の授業で少しだけ柔道の経験がある人や、中学まで柔道をしていたが段位を取らず高校で辞めた人、未経験者でも上達がとても早い人は、夏の昇段審査で黒帯を取得できます。この時期に黒帯を取れる人は11月の旧三商大戦でも中核的な戦力になるかもしれません。

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