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平成21年卒 柿元先輩

はじめまして、2009年(平成21年)社会学部卒業の柿元と申します。高校で柔道をしていたことから大学でも続けたいと思い、柔道部に入部し、4年次には主将を務めました。大学卒業後は弁護士を目指して一橋大学法科大学院未修コースに進学し、修了後に無事弁護士となりました。弁護士登録後は、都内の森・濵田松本法律事務所という事務所に所属し、留学や海外研修を経た後、現在は官庁に出向しています。

現役時代で一番印象に残っていることを教えてください。

現役時代の経験は内容が濃すぎて一つに絞ることが難しいですね…ですが、やはり旧三商大戦でしょうか。私は4年間でチームの勝ち負け両方を経験していますが、勝っても負けても泣いていましたね(笑)

稽古の内外を問わず、先輩・同期・後輩と切磋琢磨しながら、本気で笑ったり泣いたりした柔道部での経験は、本当にかけがいのないものだと思います。

柔道部での経験は社会人になってどのように活きていますでしょうか。

とても多くのことが今に活きていると思います。

まず、部のモットーである「マイッタなし」は、今でも私の座右の銘になっています。仕事をしていると、もちろん楽しいことやうまくいくことばかりではありません。そういったときでも、自分の責任を果たす、逃げずに取り組むといった姿勢は、柔道部での経験を通じて培われたように思います。

また、「自分で考える力」も今に活かされています。一橋大学柔道部は、練習メニューや合宿先、強化計画等を、基本的に学生自身が考えます。自分たちに何が必要か、それを得るために何をすべきかといったことを自分で考え、試行錯誤した経験は、社会人になって非常に役に立っていると思います。

最後に、柔道経験は日本文化を海外に伝えるツールとしても大いに役立っています。柔道は今や世界に最も普及している競技の一つです。私自身、海外留学や海外研修の際に、柔道の話を通じて多くの人と打ち解けることができましたし、柔道に対するリスペクトを感じました。

学生のときはなかなか気づきませんでしたが、柔道部での経験は、確実に今に活きていると思います。

柿元先輩は法科大学院に進学されましたが、部活と勉強をどう両立させたかについてお聞かせください。

私は法科大学院の未修コースに進学したので、入試において法律知識は求められていませんでした。ですので、既修コースほど勉強に多大な時間を割く必要があったわけではありません。とはいえ、大事な時期には稽古を休ませてもらって入試対策に集中する時間を作ったり、司法試験に限らず難関の資格試験を突破されたOBの先輩方にお話を伺ったりできたので、柔道部の活動が自分の進路にとって支障になるということは全くありませんでした。

ブレずに試験勉強に専念することももちろん素晴らしいことですが、司法試験に合格した後は皆横並びです。そういう中で、学生時代に試験勉強以外にも本気で打ち込んだものがあることは、きっと後々強みになると思いますので、新入生の皆さんにはぜひ両立を目指してほしいです。

新入生に向けたメッセージをお願いいたします。

まずは、皆様合格おめでとうございます!

皆さんの中には、これから大学生活で何をしようかと悩んでいる方も多いと思います。私から何かアドバイスするとすれば、「やりたいと思ったことはとにかくやってみる」「これだと思うものが見つかったら、本気で取り組む」ということです。大学生活の4年間は、何かに取り組むのに十分な時間である一方、漫然と過ごしているとあっという間に過ぎ去ってしまいます。ちょっと関心があるけどやろうかやるまいか悩む…そういった時間が一番もったいないです。ぜひ興味・関心があることにはとにかく積極的に触れ、その中から本気で取り組めるものを見つけてください。そうすれば、きっと一生残る何かを掴めると思います。

そして、少しでも柔道に興味・関心があるという新入生の方は、深く考えず、とにかく柔道場に顔を出していただければと思います!

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